2005

パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー

2005
2005年はパヴィヨン・ブランにとって偉大なヴィンテージです。芳醇さ、力強さ、そしてフィネスと香りの複雑さが印象的です。こういう年でありながら、しかもソーヴィニヨンだけを使用したワインであるというのも実に驚かされます。あまり待たずに飲んでしまうことを今ではおすすめします。(2018年10月)

Margaux

気象条件

平均より冷えた冬によって、発芽は例年の日に比べ一週間遅れた。それから晴れて暑かった春は一定した成長を促し、6月の初旬からまさに去年と同じ日数で素早く開花することができた。素晴らしい天候条件のお陰で、結実は完璧に上手く行ったが、収穫量は、この時既に2004年を下回っているように見えた。なぜなら苗のブドウの房が明らかに少なかった。夏を通して好天でなによりも極めて乾燥した。せいぜい100ミリの雨が5月1日から収穫が始まる前に降っただけだったのだ!こんなことはこれまでなかったのに…。幸い過度に暑いという事はなかった。 2003年におけるこれほどの乾燥の影響がどれほどだったかを殆ど想像できない!しかし偉大なテロワールは、ある部分、この理由で偉大なテロワールなわけだが、自然の猛威を和らげる途方もない能力を持っている。


テロワールは節度と、生み出すワインを特徴づけるバランスの同じ感覚と反応しているようだ。(9月
20日の収穫)