1980

パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー

1980
1980年、この年の醸造に間に合うように、シャトー・マルゴーとマルゴー村の中間に位置するアベル・ローランの生産建物内に、白ワイン用の醸造庫を新しく整備しています。蔵の建設にはエミール・ペイノー先生からアドバイスをいただき、その年の生産すべての樽を貯蔵することができる温度調節システム完備のスペースも整備されました。これにより、醗酵時の温度管理はもちろん、冬の間に酒石沈殿を促進させる作業も可能になりました。


1980年は、量、質ともにこじんまりとしたパヴィヨン・ブランです。それでも例に漏れず、瓶内熟成によって間違いなく複雑性が増しています。今はもう飲んでしまった方が良かった状態かもしれませんが。(2018年10月)

Margaux

気象条件

寒く雨の多いひどい春が開花を遅らせ、開花したのは6月の終わりになってからのことだった。夏は不規則だったが幸い日差しと暑さが9月に戻ってきた。雨の多い10月の初め以降、乾燥し寒い天気が落ち着き、収穫は非常に遅れたが、ブドウの実は充分に成熟し完璧に良好な状態で収穫することができた。(10月17日の収穫)