1992

グラン・ヴァン・デュ・シャトー・マルゴー

1992
かなり不利な天候条件を克服するため、ブドウ畑では多大な作業を要しました。まず、畑の予防対策を実施。そして、豊作が予測されていたため、収量を調整するための間引きを行ない、加えて収穫時にもさらに入念な選果を行ないました。


とにかく気品あふれる繊細な仕上がりのワイン。風味は比較的ひかえめなスタイルではあるものの、調和は見事です。このヴィンテージはタンニンの熟し具合に不安要素がありましたが、しなやかさと丸みが印象的で、テロワールの威力が改めて証明されたと言えるでしょう。
シャトー・マルゴー1992年は現在、魅力的で繊細な香りを放っており、味わいは柔らかく繊細で、後味にはとても甘みのある風味が残ります。強烈な印象を与えるタイプのワインではないかもしれませんが、楽しく味わえるワインです。今飲み始めてもいいですが、急ぐ必要もありません。(2018年10月)

Margaux

気象条件

非常に乾燥した冬の後、天候は開花の間湿度が高く、開花は長く続き不均質だった。夏は暑かったが9月は特に雨が多く、これによりブドウ畑の植物衛生保護が困難な通常よりももっと困難になった。この後に好天が本当に戻ってくることはなかった。(9月29日の収穫)