1989

グラン・ヴァン・デュ・シャトー・マルゴー

1989
1989年は、1893年以来の早期収穫となりました。シャトー・マルゴーではなんと8月17日にスタートしています。メルロ、カベルネ、プティ・ヴェルドは、素晴らしいレベルまで成熟し、それは伝説の1982年を想い出させる仕上がりでした。糖分は1989年の方が多かったくらいです。


瓶内熟成が始まってからは、いち早く生まれた大きな期待感が徐々に確信に変わっていきました。芳醇さ、複雑さ、ふくよかさ、この類まれなワインを表現するためのキーワードになるでしょう。誕生した瞬間から飲み頃であった印象がありますが、とにかく収穫ぶどうの熟度が素晴らしく、ボトルの中で何年も待ってようやく物にすることができる甘美さを最初からタンニンが含んでいたことが理由です。非常に素晴らしいボトル。飲み始めてもいいですが、急ぐ必要もありません。(2018年10月)

Margaux

気象条件

1989年はブドウ栽培について時期が早くまた収穫量が少ない並外れた年として誰の記憶にも残っている。開花、そして色づきと成熟は、特に暑く乾燥した、模範的な条件で行われた。言結局ブドウの収穫は、一日も雨にはあわなかった。つまり最後の日まで。1989年は、夢のような年だった。(9月11日の収穫)