2000

パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー

2000
2000年、素晴らしい凝縮性のぶどうが収穫できたのは何もファーストラベル用の古株区画に限りません。いずれの区画もしっかり熟した凝縮した風味のぶどうを生み出しました。素晴らしいポテンシャルを秘めたヴィンテージで、シャトー・マルゴー2000年をこれ以上ない最高レベルのワインに仕上げるために、矛盾しているようですが、かなり厳しい基準を設けて選別を行なっています。パヴィヨン・ルージュの品質にも大きな効果をもたらし、シャトー・マルゴーには使用されないまでも十分に高品質なワインが含まれています。逆に少しでも品質が劣るワインはサードワインへと格下げされています。パヴィヨン・ルージュ2000年にはファーストラベルそのものの複雑性と濃度があります。熟成ポテンシャルも同様でしょう。今飲んでしまわないよう我慢するのも難しいでしょうが、まだ熟成のピークには達していません。(2018年10月)

Margaux

気象条件

暑く雨の多かった4月と5月は、べと病の早い時期の発生を促し、それは夏の非常に乾燥した天候条件によって食い止められた。8月と9月の初めに雨が全く降らなかったことは、ブドウの実の成熟と凝縮性に恩恵をもたらした。ブドウの収穫の初めに降った弱い雨は、夢のようなこのヴィンテージを台無しにすることはできなかった。(9月25日の収穫)