2014

マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー

2014
マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー 2014 は、厳選に厳選を重ねた2014年ヴィンテージ、その魅力を存分に生かした仕上がりです。現在シャトー・マルゴーおよびパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーが生産全体に占める割合は60 % にとどまっています。そんな中、マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー 2014にはこれまでパヴィヨン・ルージュに使われていた区画を新たに加え、その品質は格段に向上しています。品種構成はカベルネ・ソーヴィニヨンおよびメルロが同率(49 %)、そこに少しばかりのプティ・ヴェルド。最高レベルのマルゴー・デュ・シャトー・マルゴーの誕生です。



このワインを味わうと真っ先に浮かぶことば、それはみずみずしさであり、愛らしさであり、優美さでしょう。香りはとても上品で、フローラルかつ果実感たっぷり。味わいはどこまでも丸くやわらか。しっかりと引き締まった後味にふれて初めて、凝縮感あふれる、長期熟成にも適したワインであることに気づかされます。

今日まで長らくお待ちいただきましたが、いよいよ2019年秋よりマルゴー・デュ・シャトー・マルゴー 2014の販売を開始いたします。これまで同様、新規ワイン市場を中心に、ハイクラスの飲食店様を対象としたご提供となります。

Margaux

気象条件

とりたてて寒さの目立つ時期はなく、とても温暖な雨の多い冬に続いて“通常通り”の春を迎えました。5月はどちらかというと涼しかったものの、6月はかなり気温が上昇し、その結果、例年通りのタイミングで好条件の中、開花期が訪れました。そしてまとまりよく素早く開花し、昨年とは正反対の状況となりました。



7月は特に驚くような気候に見舞われなかったものの、8月の気温が極めて低くなり、私たちが知る限り、ここ数年間の夏の気候で最も涼しいと言えるほどでした。この低温によって色付き期のスタートが妨げられ、色付きの期間も長引く要因となりました。幸いにも降雨は比較的少なく、かといって、7月も8月も本格的な干ばつになることはありませんでした。ボルドー地方ではよくあることですが、8月末はあらゆる可能性を秘めていて、平凡なヴィンテージにとどまる見通しと同時に、傑出したヴィンテージになるであろうとの期待もできる状況でした。そして迎えた9月は本来の夏のような気候となり、私たちの希望通りの情勢となりました。暑く乾燥した気候のおかげで、ブドウは完熟に達し、収穫も最高のコンディションで開始することができました。まさに2013年とは対極的です。白ワイン用ブドウの収穫は9月15日から19日まで、赤ワイン用ブドウの収穫は9月29日から10月10日まで行われました。