パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー

シャトー・マルゴーのセカンドワインは19世紀に姿を現しました。これは、1908年にパヴィヨン・ルージュ・ドゥ・シャトー・マルゴーと名付けられました。1930年代から70年代半ばまでの落ち込みを経験した後、その生産は1977年にアンドレ・メンツェロプーロスによって再開され、その後初めのワインの品質を向上するために続けられました。数年前から、サードワインのセレクションが、今度はパヴィヨン・ルージュの品質を高めています。

これは、ブレンドの際に、シャトー・マルゴーとなるために貯蔵されたワインではないものを基に作られています。区画の中には最高のブドウを作り出さないものもあります。その中では、ブドウの木の若さが重要な役割を担っています。樹齢10年、または14年に満たない場合、もしくは一部のケースではそれ以上の年齢にならないと、区画のブドウの木はフルーティーでタンニンを含むワインを生産しても、古い木が作り出すような複雑で味わい深く、豊かなワインを生み出さないのです。今年、パヴィヨン・ルージュの品質は1番目のワインの品質と類似する出来でした。同じ伝統的な醸造技術と大樽で熟成するという方法を用いていますが、たいていシャトー・マルゴーよりも3、4ヵ月早くボトルに入れられます。というのは、ストラクチャーがより繊細であるため、長く熟成する必要がないからです。優れたミレジメの中にある、素晴らしく熟成する可能性を保ちながらも、瓶の中で早く変化するため、早いうちに飲んだ方が良いのです。