パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー

19世紀に「ソーヴィニヨンの白ワイン」として販売され、1920年からは「パヴィヨン・ブラン・ドゥ・シャトー・マルゴー」として存在するこのワインのラベルは、新たな法律情報を除いては、当時から変わっていません。

12ヘクタールのブドウ畑には、ソーヴィニヨン・ブランのみが植えられています。現在、この畑は、1955年の公式境界画定の際に春の霜のリスクが高かったことから、マルゴーのアペラシヨンを維持しなかった非常に古い区画の中にあります。パヴィヨン・ブラン・ドゥ・シャトー・マルゴーは、楢の木でつくられた大樽の中で7ヵ月~8ヵ月熟成されたのち、ボトルに入れられます。若いパヴィヨン・ブランの味は驚きを超えるものです。繊細さ、複雑さ、豊かさと味や香りが長続きするという特徴は、100%ソーヴィニヨンでつくられたワインにとってはずば抜けたものです。まだワインが若いにもかからわらず、すぐに飲みたいと思う欲望に駆られてしまいます。しかし
ながらパヴィヨン・ブランの熟成は非常に良好で、30年以上に渡り良く熟成し続けることもあります。アロマはより繊細にとろけるようになり、上品になっていきます。