マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー

シャトー・マルゴーにとって、卓越性は常にワイン造りの鍵となる理念でした。17世紀にはすでにこのこだわりが、2番目のワインの誕生へとつながりました。当初は「シャトー・マルゴー 2番目のワイン」と名付けられましたが、1908年に「パヴィヨン・ルージュ・ド・シャトー・マルゴー」となりました。時を経るごとに、精密さを追求する姿勢がより強まり、選別はますます厳格になりました。この高まる要求が、パヴィヨン・ルージュの品質向上をもたらし、その結果、当時は樽詰めされずバルク販売されていた3番目のワインの品質向上にもつながりました。

2009年のヴィンテージは、並外れた品質を誇り、転機となりました。この3番目のワインはバルク販売されるのではなく、パヴィヨン・ルージュと同じように樽熟成が施され、瓶詰めされることになりました。

こうして誕生したのが「マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー」、シャトーの3番目の赤ワインであり、自社畑のブドウのみを使用しています。より親しみやすいワインとして、ワイン愛好家や新しい世代にシャトー・マルゴーの世界への入り口を提供し、そのテロワールのエレガンスと繊細さを表現しています。

生産量が限られているため、「マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー」は厳選されたレストランや一部のワインショップのみで取り扱われています。