2015

2世紀にわたって偉大なワイン造りを支えた建築

シャトー・マルゴーの歴史と名声は、この土地に宿る卓越した力だけでなく、5世紀にわたり尽力してきた人々の力の賜物でもあります。しかし歴代の中でも、アンドレ・メンツェロプロスほど短期間で重要な役割を担った所有者はおそらくいないでしょう。1977年にドメーヌを手に入れた彼は、存命であれば現在100歳になります。
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シャトー・マルゴーの歴史と名声は、この土地に宿る卓越した力だけでなく、5世紀にわたり尽力してきた人々の力の賜物でもあります。しかし歴代の中でも、アンドレ・メンツェロプロスほど短期間で重要な役割を担った所有者はおそらくいないでしょう。1977年にドメーヌを手に入れた彼は、存命であれば現在100歳になります。

200年前、すでにラ・コロニヤ侯爵は、古代ギリシャ建築に着想を得た見事なスタイルの建築遺産で、ワインへの敬意を表しました。そのパルテノン神殿を彷彿させる列柱をあしらったシャトーは、建築家のルイ・コンブがデザインしました。アンドレ・メンツェロプロスは自身の祖国ギリシャをしのばせるイオニア式の円柱の姿に誇りと喜びを覚えました。そして160年以上が経過し、ボルドーワインの長期恐慌で失った威光を回復するために必要な、少なくとも3年はかかるであろう対策を彼の代にすべきだと察知していました。

歴史的建物にモダン建築を加えることは確かに大胆なアイデアでしたが、ノーマン・フォスターは技術的にも美的にもシャトー・マルゴーの要望に応えられると確信していました。ノーマン・フォスターが手掛けた新しい建物は、ドメーヌの歴史の中でも建築上の要望を充分満たすと同時に、技術革新の成果によって、今後も卓越性を追求し続けることを可能にしました。こうして今日、そして今後も、シャトー・マルゴーは、歴史的建築とワインの品質や名声を保持するための手段をあわせ持ったのです。

映像ディレクターのブルーノ・アヴェイヤンは、ラ・コロニヤ侯爵とルイ・コンブの出会いと、それから200年後に、既存する建物を尊重しつつ融合する新たな貯蔵庫を提案し、シャトー・マルゴーに据えたノーマン・フォスターの重要な任務を映像で表現しました。映像”偉才の建築家”は2015年夏、シャトー・マルゴーの建築200年を祝う機会に公開されました。

200年という年月の隔たりはあるものの、ルイ・コンブとノーマン・フォスターはともに、世界で最も名だたるワインに敬意を表し、世紀を超えて伝承されるテロワールの真髄に着想を得て、設計を手掛けました。
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